前々回
React.jsは業務レベルで使えるのか? 実践的利用について解説
前回
React.jsのボタンの作成方法 ECショッピングサイトのカートの場合
を踏まえて、今回は、React.jsを実用化するためのテンプレート
React-Bootstrap の紹介です。
Bootstrapは、 Twitter謹製のWebフロントエンドのためのフレームワークです。洗練されたWebサイトを簡単に実装できるため、非常に人気が高いです。
しかし、これまで書いてきたように、Reactはパラダイムシフトした次世代デファクトのWeb技術でありながら、それ故に従来のWeb技術を一切合切チャラにしてしまう破壊的イノベーションな技術であるために、こういう資産が一切利用できません。それがReactを業務に利用するための最大のリスクであることを説明してきました。
こういう破壊的な土壌の上に新たに構築されたのが、
React-Bootstrapです。
http://react-bootstrap.github.io/
https://github.com/react-bootstrap/react-bootstrap
The project is under active development, and APIs will change. Check out the 1.0.0 Roadmap and Contributing Guidelines to see where you can help out. Prior to the 1.0.0 release, breaking changes should result in a Minor version bump.
ということで、現在バージョン1.0.0のリリースに向けて、非常に活発な開発が行われているプロジェクトですが、この記事執筆時には、 “version”: “0.23.7”,
https://github.com/react-bootstrap/react-bootstrap/blob/master/package.json
です。
Bootstrap 3をReactで再構築しています。
http://react-bootstrap.github.io/components.html
には、各種Bootstrapの部品がReactコンポーネントとしてリストされており、次世代デファクトになるのが確定しているようなライブラリーです。
ページのトップには、Buttonsがリストされていますが、
要するに、前回
React.jsのボタンの作成方法 ECショッピングサイトのカートの場合
で、ゼロベースでスクラッチからコードを書いたボタンのReactコンポーネントが、React-Bootstrapでは用意されていますよ、というライブラリです。
おそらく、React自前活用しているFacebookにしても、自前でこういうReactのコンポーネントのUIライブラリ開発しているのだと思いますが、単にそこまでは公開していないのでしょう。
誰かがReactベースで車輪の再発明してくれているということで有り難いですね。
遂に、というか出るべくしてReact-Bootstrapが登場したことで、Reactプログラミングの参入障壁がかなり下がり、同時により具体的なReactベースのWebサイト構築のためのドキュメンテーションが多数登場するはずなので、ここをベースにReactは今後ますますWeb世界で普及が加速してくものだと思われます。
あと、これは強調しておいていいかな、と思うのですが、React-BootstrapのようなReactベースのライブラリのプロジェクトは根本的に開発スピードが速くバグが少なく安定しており品質が高いことが期待できます。理由はもちろん、オブジェクト指向ではないコンポーネント指向で関数型プログラミングで、コードがクリーンで生産性が高いからです。
そしてこれは、そのReactベースのライブラリを利用する側の開発者のReactコードにも同じことが言えます。
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